社労士開業失敗の反省から学んだこと

社労士とは何か、定義、開業成功社労士の業務、起業とは何か、開業準備の全体像、顧問先を着実に開拓できる仕組み、他

2020-01-01から1年間の記事一覧

給与計算の全体像

給与とは「賃金」と「役員報酬」のことを指しますので、給与計算とは「賃金計算」と「役員報酬計算」のことを言います。このため、 <<賃金計算の全体像>>は、労働社会保険諸法令と所得税法(給与所得)及び地方税法(住民税)に基づいて、 また、原則事…

労働社会保険諸法令の全体像

社会保険労務士の試験は、労働社会保険諸法令の詳細な知識が十分にあるかどうかを問う試験ですので、 多くの社会保険労務士や社労士受験生は、労働社会保険諸法令の条文の細かい意味や解釈には興味があっても、 労働社会保険諸法令の全体像に目を向けて、注…

社労士独立開業の現実

社会保険労務士は、弁護士や公認会計士と同様に、年収(報酬額)3千万円以上の安定継続収入が可能な国家資格ですので、 社労士の資格を取得して独立開業を目指したい、と思う方は多いと思います。 しかし、独立開業の現実は、社労士試験に合格すれば誰でも…

社労士試験「未知の問題」対策

社会保険労務士試験は、受験用テキストや過去問等をまんべんなくしっかりマスターすれば、総得点での合格最低点はほぼクリアできるようになります。 しかし、毎年、総得点で高得点を獲得しているのに、科目別基準点が1点不足して社労士試験に不合格になる者…

社会保険労務士の年収

これは確かな根拠がある大変衝撃的な事実ですが、社会保険労務士は、弁護士や公認会計士と同様に、年収(報酬額)3千万円以上の安定継続収入が可能な国家資格です。 しかし、大変多くの社会保険労務士が、残念ながら「開業準備の全体像」と「社労士の業務」…

社会保険労務士の仕事

社会保険労務士とは、会社で「何の仕事をする」ための国家資格なのでしょうか? これは「社労士の本質」を、あなたに大変鋭く問う質問ですが、 この質問に、ズバリ解答できる人は、大変残念ですが、今までほとんどいませんでした。 「社労士の仕事」とは「社…

起業とは何か、何をすることなのか

このテーマは、たまたま運よくある経営者の方から教えてもらったものですが、それを聴いたときは、本当に深く感心したのをまだ覚えています。 このテーマは、極めて重要で基本的なことなのに、なぜか起業・開業に関する多くのビジネス書には書かれていません…

憲法と労働社会保険諸法令

今日は、いよいよ社会保険労務士試験の合格発表日ですね。 受験生は既に自分の合否を大方把握していると思いますが、実際に結果を確認するまでは、どうしても緊張する1日だと思います。 私も受験生ではないのに、今日はなぜかソワソワして落ち着きません。 …

民法と労働社会保険諸法令

民法とは、民間人同士の一般的なルールを定めた法律ですので、私法の「一般法」と言われています。 これに対して労働社会保険諸法令は、民間人同士の中でも特別に、主に労働者と使用者の間のルールを定めた法令ですので「特別法」です。 そして、「特別法」…

社労士制度の重大な欠陥

昔、私が社労士試験の受験用テキストを読み始めたとき、読んでいて何かが心に引っかかって読むのを一時中断したことがありました。 そのときは「この違和感は何だろう」と思いましたが、その違和感を考えている時間がもったいないので、その違和感が分からな…

ノーワーク・ノーペイの原則

社会保険労務士の国家試験は、労働社会保険諸法令の詳細な知識を十分に保有しているかどうか、を問う試験ですので、多くの社労士の方が、社労士とは労働社会保険諸法令の専門家だと考えていると思います。 この考えは、事実に基づくものですので一概に間違い…

社労士と給与計算

社会保険労務士は、企業における「給与計算」を中心として、労働社会保険諸法令を遵守した適切な人事労務を行うための国家資格です。 この「社労士の本質」を理解するのに、私は10年の時間がかかりました。 なぜなら、労基法第108条で「賃金計算」とい…

法定三帳簿とは

法定三帳簿とは、労基法で企業に対し、事業場ごとに3年間の保存が義務付けられている「労働者名簿」「賃金台帳」「出勤簿」のことを指します。 ただし、「労働者名簿」は労基法第107条で、「賃金台帳」は労基法第108条で、それぞれ作成が明確に義務付…

衝撃!仕事ができない社労士

少し刺激的なことを言いますが、 世の中には、仕事ができない社労士が大変多く溢れています。 なぜなら、大変多くの社労士は、国家試験に合格する知識があっても、 その知識を活用応用して何の仕事(業務)をすれば良いのか、 社労士の仕事を知らないからで…

史上初!社労士法第二条(社労士の業務)解明

社労士法第二条(社労士の業務)は大変複雑な条文で、何とか要約しても、 社労士は企業において「何の仕事をするための国家資格なのか」が、ほとんど誰も理解できないのが実情です。 私は今まで10年以上、多くの書籍やインターネットを検索して社労士法第…

事務指定講習で開業はダメ

社労士法等によりますと、社労士試験合格者が社会保険労務士になるためには、「2年以上の実務経験」又は連合会による「事務指定講習の受講」が要件とされています。 このため、実務経験がない多くの社労士試験合格者の方が、事務指定講習を受講して社会保険…

社会保険労務士賠償責任保険

社会保険労務士は、独立開業するのであれば、弁護士や公認会計士の場合でも同じですが、相当な困難に挑戦し、絶対にやり遂げる「強い決意」と重い責任を負う「覚悟」が必要です。 開業社会保険労務士の責任は、大変重くて「無限責任」とされています。 「無…

社労士はどのような国家資格なのか

いよいよ明後日の日曜日が、今年の社会保険労務士試験日ですね。 私も社労士受験生だった頃を思い出して、この時期はいまだに少しドキドキします。 受験生の方は体調を整えて、ゴールまであと少し、最後の力を振り絞って全力疾走で駆け抜けてください。 とこ…

世間一般の誤った情報について

世間一般では、起業・開業なんて簡単だとか、お気楽週末起業だとか言っていますが、皆さんは、決して起業・開業をこのように甘く考えてはいけません。 社労士事務所を開業するだけなら確かに簡単ですが、顧問先を着実に開拓できる社会保険労務士事務所の開業…

AI(人工知能)の決定的な弱点

今回は、先週の話に関連した続きです。 最近「社労士の業務」について、グーグルの検索エンジンでインターネットを検索し、色々調べてみたのですが、AIには決定的な弱点があることに気が付きました。 それは、「AIは情報の正誤を適切に判定できない」と…

社労士の業務は第1~3号業務だけなのか

最近「社労士の業務」について、ネット検索で色々調べてみたのですが、 社労士法の改正が反映されていないサイトが目立つように感じました。 「社労士の業務」は、社労士法第二条により、 従来第1~3号業務がある、とされてきましたが、 2015年の社労…

労働生産性を上げるには

「働き方改革」では「労働生産性の向上」がカギだと言われているようですが、私たちはどのように労働生産性を上げれば良いのか、が明確に示されていないように思います。 そこで今回は、私たちはどのように労働生産性を上げれば良いのか、私の考えを提案した…

開業成功社労士の年収が3千万円以上は本当か?

本当です! 10年以上前のデータですが、確かな根拠もあります。 開業社労士の年収については、中途半端な諸説がありますが、そのほとんどは確かな根拠が無い誤った情報ですので、くれぐれも鵜呑みにはしないようご注意ください。 ところが、200人以上の…

<重要>開業失敗の反省から学んだこと

私は社会保険労務士試験合格後、とにかく早く開業したかったため、開業について一通りの情報収集はしましたが、確かな根拠が無い誤った情報を安易に鵜呑みにしてしまい、自分の頭では深く考えませんでした。 そして、「開業準備の全体像」と「社労士の業務」…

社会保険労務士の必須知識

社会保険労務士が独立開業し、成功するために必要な一般的な必須知識を「専門分野の詳細な知識」と「専門外分野の本質的基礎知識」に分けて整理してみました。 先ずはあまりにも膨大で、一生かけても全てをマスターすることはできないことを認識してください…

法改正情報の入手方法

予備校の法改正講座等は、どのようにして法改正情報を入手しているのか、という疑問があると思います。 昔受験生だった頃、ある予備校の先生に質問したときは、官報を毎日チェックして法改正情報を入手している、とのことでした。 しかし、官報に掲載されて…

社会保険労務士の顧問業務

社会保険労務士の「顧問業務」は、「人事労務相談」に応じること、法令で定められた行政への「労働・社会保険の届出」を代行すること、が中心になりますが、「人事労務相談」については注意をしなければいけないことがあります。 それは、顧問の社会保険労務…

知識の定着

社会保険労務士の試験は、労働社会保険諸法令について、膨大で詳細な知識を十分に保有しているかどうか、を問う試験です。 このため、社労士受験生は、労働社会保険諸法令に関する膨大な知識を、体に染み込ませて定着させなければなりません。 では、どのよ…

社会保険労務士の実像

ここで社会保険労務士/社労士と言っているのは、個人事業をしている開業社会保険労務士のことを意味することとしますので、ご注意ください。 そのうえで、社会保険労務士の正しい実像を知っている人というのは、実は世の中にあまりいません。 なぜなら、そ…

確かな根拠が無い情報

情報社会と言われる今の世の中、確かな根拠が無い、甘くて怪しい情報があちこちに蔓延しています。 そして、その甘くて怪しい情報が日々私たちを誘惑しますので、情報の根拠をしつこいくらいによく確認しないとすぐに騙されてしまいます。 私が社労士事務所…