予備校の法改正講座等は、どのようにして法改正情報を入手しているのか、という疑問があると思います。
昔受験生だった頃、ある予備校の先生に質問したときは、官報を毎日チェックして法改正情報を入手している、とのことでした。
しかし、官報に掲載されているのは、法改正の結果だけで、法改正の経緯や背景などの情報は掲載されていません。
従って、予備校の法改正講座等は、官報以外の何らかの法改正情報を入手するノウハウを持っているのだと思いますが、そのノウハウは、企業秘密ということになるのだと思います。
そこで、厚生労働省のウエブサイトをよく調べてみたのですが、トップページの「所管の法令等」をクリックして「国会提出法案」を、1か月に1回程度、定期的に調べるのが最も効率的なのではないかと思いました。
「国会提出法案」では、法改正の経緯や背景等を知らなくても、法改正の概要や理由、法案の新旧対照条文などを分かり易くよく整理した資料が公開されており、社会保険労務士にも分かり易いと思います。
ただし、内閣提出法案となる「国会提出法案」とは別に、レアケースになると思いますが、国会議員が発議して国会に提案する「議員立法案」というものもあることは知っておいてください。
例えば、社会保険労務士法は、議員立法により成立した法律ですが、議員立法により成立した法律は、その改正も議員立法により行われることが通例になっているのだそうです。
※全国社会保険労務士政治連盟「政連Q&A」の「Q.2」「A」を参照。
そして「国会提出法案」に加えて、1ヶ月に1回程度、定期的に最寄りの労基署、ハローワーク、年金事務所、協会けんぽ支部、等に出向いて、法改正に関するパンフレットを集めてくれば、さらに十分な法改正情報を入手することができると思います。
労基署では、労基法、安衛法、労災法、等
ハローワークでは、雇用法、助成金、等
年金事務所では、厚年法、国年法、等
協会けんぽ支部では、健保法、等、に関する法改正情報が入手できます。
法改正情報の入手方法については、もっと良い方法がありましたら、みなさんからの情報提供をお待ちしております。
社会保険労務士の本質をもっと知りたい方は、ウエブサイト「社会保険労務士/社労士の定義」を参照してください。
国会提出法案 https://www.mhlw.go.jp/shokanhourei/teishutsuhouan/
政連Q&A http://www.zenkokusrseiren.jp/apparatus/qa.html
社労士定義 https://kaiseisrc.web.fc2.com/