社労士開業失敗の反省から学んだこと

社労士とは何か、定義、開業成功社労士の業務、起業とは何か、開業準備の全体像、顧問先を着実に開拓できる仕組み、他

社会保険労務士の実像

 ここで社会保険労務士/社労士と言っているのは、個人事業をしている開業社会保険労務士のことを意味することとしますので、ご注意ください。

 そのうえで、社会保険労務士の正しい実像を知っている人というのは、実は世の中にあまりいません。

 なぜなら、そもそも社会保険労務士事務所の実情調査というものが、ほとんど行われていないからです。

 恐らく国税庁発表の所得税法人税の納付状況を詳細に調査すれば、社会保険労務士事務所の売上や利益、所得税法人税については、少し分かる程度だろうと思います。

 このため、世の中に出回っている既存の社会保険労務士事務所の顧問契約数や業務内容など、社会保険労務士の実像に関するデータや情報は、ほとんどが確かな根拠が無い誤ったデータや情報ですので、鵜呑みにはできません。

 しかし、1つだけ、確かな根拠がある信頼できる情報があります。

 それは、全国社会保険労務士会連合会の「月刊社会保険労務士」平成21年(2009年)8月号「基本調査結果概要」です。

 これは、全国社会保険労務士会連合会が、当時、社会保険労務士名簿に登録されている全ての社労士に対してアンケートを配って調査した結果です。

 ただし、アンケートの回収率が2割弱と極めて低く、顧問先を1社も開拓できていない、または、数社しか開拓できていない大部分の社労士事務所はアンケートに回答していない状況が推定されます。

 また、もう10年以上前のデータですので、今は恐らく、社会保険労務士名簿への登録社会保険労務士事務所の数がかなり増えている一方で、社会保険労務士事務所の顧問契約数がさらに減って、年収(報酬額)もさらに減っていることが予想されます。

 しかし、最も正しい社会保険労務士の実像を知ることができるデータだと思います。

 詳しいことは、ウエブサイト「社会保険労務士/社労士とは定義」を参照してください。