社労士の試験合格後は、たいていの人が受験勉強をしなくなりますので、試験に合格するための法令別詳細な知識が、時間の経過とともに徐々に失われていきます。
そうしますと、それを不安に感じる多くの社労士試験合格者の方が、受験用テキストで法令別詳細な知識を再び勉強したくなりますが、それは時間の無駄だと思います。
なぜなら、社労士試験合格後の実務では、法令別に詳細な知識が求められるのではなく、業務別におおまかな法令の知識が求められるからです。
また、試験合格後は、カンニングがOKになりますので、実務では、業務別に法令で何が規定されているのかを大まかに知っていれば、正確を期するため、いちいちその確認はしなければなりませんが、ほとんど問題ないからです。
ただし、その確認はいつでもどこでも直ぐにできなければなりません。
このため、コンパクトでいつでもどこでも持ち運びに便利な独立行政法人労働政策研究・研修機構の「労働関係法規集」が、社労士の座右の書として必携になります。
「労働関係法規集」については、社労士の実務能力を高める裏技的な使い方など、他にも紹介したいことがありますが、さらに詳しいことは、ウエブサイト「社会保険労務士/社労士とは定義」の「法令とは」を参照してください。