社労士開業失敗の反省から学んだこと

社労士とは何か、定義、開業成功社労士の業務、起業とは何か、開業準備の全体像、顧問先を着実に開拓できる仕組み、他

社会保険労務士試験とは

 もう限界まで、長時間の集中力が要求される社会保険労務士試験、本当にお疲れさまでした。

 今年の社会保険労務士試験が終わったところで、社会保険労務士試験の特徴を振り返ってみました。

 社会保険労務士試験は、労働社会保険諸法令(試験科目)とその関連知識について、十分に「詳細な専門知識」を保有しているかどうか、社労士受験生の主に「理解力」と「暗記力」を問う試験になっています。

 社会保険労務士試験は、全て「マークシート方式」の試験ですが、一部「未知の問題」が出題されることによって、社労士受験生の論理的な「思考力」と「判断力」も問われる試験になっています。

 また、社会保険労務士試験は、択一式試験で長時間(3時間30分)にわたって途切れない「集中力」も要求される試験になっています。

 社会保険労務士試験は、論述形式の試験ではありませんので、文章(あなたの考え)を分かり易く正確にしかも論理的に展開する表現力を要求していません。

 しかし、これは、社会保険労務士の実務では文章表現力が不要だ、という意味ではなく、実務では当然に文章を分かり易く正確にしかも論理的に展開する表現力が要求されますのでご注意ください。

 文章を書くのが苦手だと言う方は、自分のブログを立ち上げて、日頃自分が思っていることや考えていることを、分かり易く正確にしかも論理的に文章化し、推敲する練習をすれば、誰でも文章表現力は上達すると思います。

 社労士試験は、総得点と科目別得点で、それぞれ概ね65%以上の得点が標準的な合格最低点ですが、実際はその年毎にそれぞれ調整され変動します。

 労働社会保険諸法令とその関連知識は、極めて広範囲で膨大なため、受験用テキストや過去10年分の過去問等にその全てを掲載することはできません。

 このため、社会保険労務士試験は、受験用テキストや過去10年分の過去問等に掲載されている「既知の問題」だけではなく、受験用テキストや過去10年分の過去問等には掲載されていない「未知の問題」も出題されます。

 私の受験経験に基づく主観ですが、試験問題の出題割合は、

 (1)受験用テキストや過去問等に掲載されている「既知の問題」
   が全体の6~7割程度出題されます。
 (2)受験用テキストや過去問等には掲載されていない「未知の問題」
   が全体の3~4割程度出題されます。

 このため、受験用テキストや過去10年分の過去問等をまんべんなく理解して暗記すれば、総得点で合格最低点はほぼクリアできるようになります。

 しかし、毎年、総得点で十分な高得点を獲得しているのに、科目別得点が1点不足して社労士試験に不合格になる受験生が多数存在します。

 その原因は、本番の社会保険労務士試験では、特定の「未知の問題」1問で正解しないと科目別得点が1点不足するようになっているからです。

 これは、社会保険労務士試験が、この「未知の問題」出題で、単に理解力・暗記力だけを問う試験なのではなくて、

 特定の「未知の問題」1問に対して、あなたのあらゆる知識を総動員して全体的な視野で詳細な視野で、長期的な視野で短期的な視野で、原則と例外は、「何が正しいのか」「何が重要なのか」「何故か」を論理的によく考えて、何としても正解にたどり着く「思考力」「判断力」も要求している試験だからなのだと思います。

 ここに、社会保険労務士試験の難しさがあるのだと思います。

 ここで特定の「未知の問題」1問と言っても、4~5つの選択肢の中からあなたが正解だと思うものを選ぶのですから、特定の「未知の問題」1問が分からなくても、正解を選択できる確率は20~25%程度はあるわけです。

 このため、受験用テキストや過去10年分の過去問等をまんべんなくしっかりマスターすれば、運が良ければ社会保険労務士試験に一発合格できますが、

 受験用テキストや過去10年分の過去問等をまんべんなくしっかりマスターしたとしても、運が悪ければ10年頑張っても合格できない、という危険性がある試験なのです。

 社労士試験は、受験用テキストや過去10年分の過去問等をまんべんなくしっかりマスターするだけでも最低1年(約3000時間)以上かかります。

 このため、社会保険労務士試験はこの特徴を知って、先ずは、1年間の受験勉強で合格することを目指しますが、実際は、順調にいっても2~3年間の受験勉強が必要な試験ですので予めご注意ください。

 そこで、あなたが疑問に思っているであろうこと、例えば、

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 社会保険労務士や社労士受験生の方のご健闘をお祈り申し上げます。

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