社労士開業失敗の反省から学んだこと

社労士とは何か、定義、開業成功社労士の業務、起業とは何か、開業準備の全体像、顧問先を着実に開拓できる仕組み、他

社労士試験の特徴

 社会保険労務士試験は、労働社会保険諸法令とその関連知識について「十分に詳細な専門知識を保有しているかどうか」を問うことに加えて、さらに「思考力」「判断力」も問う試験になっている、という特徴があります。

 社会保険労務士試験は、総得点と科目別得点で、それぞれ概ね65%以上の得点が標準的な合格最低点ですが、実際はその年毎にそれぞれ調整されて変動します。

 労働社会保険諸法令とその関連知識は、極めて広範囲で膨大なため、受験用テキストや過去10年分の過去問等にその全てを掲載することはできません。

 このため、社会保険労務士試験は、受験用テキストや過去10年分の過去問等に掲載されている「既知の問題」だけではなく、受験用テキストや過去10年分の過去問等には掲載されていない「未知の問題」も出題されることになります。

 私の受験経験による主観ですが、試験問題の出題割合は、「既知の問題」が全体の6~7割程度出題され、「未知の問題」が全体の3~4割程度出題されます。

 このため、受験用テキストや過去10年分の過去問等をまんべんなく理解して暗記すれば、総得点で合格最低点はほぼクリアできるようになります。

 しかし、総得点では十分な高得点を獲得しているのに、科目別得点が1点不足して不合格になる受験生が毎年のように多数存在します。

 これは、社会保険労務士試験が、その年のある特定の「未知の問題」1問に正解しないと合格できない試験になっているからです。

 つまり、社会保険労務士試験は、単に「理解力」「暗記力」を問うだけの試験なのではなく、

 特定の「未知の問題」1問に対して、あらゆる知識を総動員して「理想と目的は何か」「何が正しいのか」「何が重要なのか」「なぜか」を論理的によく考えて、何としても正解にたどり着く「思考力」「判断力」も要求しているのだと思います。

 ここに、社会保険労務士試験の難しさがあるのだと思います。

 ここで特定の「未知の問題」と言っても、4~5つの選択肢の中からあなたが正解だと思うものを選ぶのですから、その「未知の問題」を解けなくても、正解を選択できる確率は20~25%程度はあるわけです。

 このため、運が良ければ社会保険労務士試験に一発合格できますが、十分に実力があっても、運が悪ければ10年頑張っても合格できない、という危険性がある試験なのです。

 ただし、この「未知の問題」に対しては有効な対策が全くない、ということではありませんのでご注意ください。

 この「未知の問題」に対する有効な対策を知りたい方は、

 ウエブサイト「社会保険労務士/社務士定義」を参照してください。

 社会保険労務士や社労士受験生の方のご健闘をお祈り申し上げます。

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